サマー・ダイス・レコード

これはサイコロを振り続ける男たちの物語

秩父旅行~僕らは川に流される~後編act~final

前回カヤックでの長瀞下りを楽しんだメンバー3人、この度も終わりに近づいていた。

 

七瀬 「水にぬれたせいか・・・カバンがクソ重い。さて、どうするか。」

ステイサム「温泉行きたいな。」

灰色狼「いいね。」

七瀬 「俺も賛成、でもどこに行くさ。」

ステイサム「この辺にある温泉にしようと思うのだが、」

そういいつつスマホを手に不敵な笑みを浮かべるステイサム

ステイサム「サイコロで決めようと思う。」

七瀬 「まじか、いや俺たちらしいし、振らないととも思う。だが、遠いところは嫌だな。」

灰色狼「俺は帰れるところなら。」

七瀬 「そうか、その問題もあるか。」

この意見を反映させたステイサムの用意した出目とは?

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サイコロを最後に振ったのはリーダーステイサム。

ステイサム「よーしじゃあ、振るぜ~」

結果は6

七瀬 「さくらの湯ですね。ところでどこ?」

近くにある温泉とだけ検索していたステイサム、桜の湯の情報を調べると衝撃の真実が。

ステイサム「さくらの湯、宇都宮だ。」

七瀬 「はぁ!?遠くないですか??地雷の出目なのか?」

サイコロの旅としては行くべきではあるのだが、時間との兼ね合い上、家に帰れないことを理由に七瀬が抗議。その結果

ステイサム「俺も予想外だったし、変えようと思う。」

そして新たに設定された出目が

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ちなみにこの時、焚の湯が企画終了となっていたのは、車が無いといけないためである。そして、改めて引いたサイコロの出目とは!?

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5の武甲温泉に決まったのだった。

ステイサム「結局ここに行くのか。」

七瀬 「いつも通りじゃないか。」

灰色狼「安定ですね。」

このメンバーが何度も訪れている武甲温泉に向かうことになる。

そして、現在地からの最寄り駅で切符を買うとき。

七瀬 「急行池袋行きか時間は・・・・2分前じゃないか!二人とも急いで!」

灰色狼「別に急ぐ必要ないのでは?一回お花畑で乗り換えればいいんでしょ」

ステイサム「確かにお花畑乗り換えだろ?」

七瀬 「違う!池袋行きってことは西武線直通なの!乗り換えなくていいんだよ!!あとこれ逃すとかなり待つことになる!」

ステイサム「そういうことか!!」

駅員さん「お兄さん達、池袋行き乗るなら早く切符かうんだよ~」

急いで切符を買おうとする3人。

ステイサム「時間ないし、灰色の分も買ういくらだ??」

お金を入れてから焦るステイサム、

灰色狼「あれ?どっちの方向見れば」

七瀬 「何故迷った?620円な!!二人で1240円!!」

何とか切符買い、電車に乗る3人。

そして、

灰色狼「お花畑で降りると」

七瀬 「降りないから!乗ってていいから。」

直通について説明する七瀬。

灰色狼「そういうことか」

七瀬 「そういうことです。」

そして、電車の中で再びバンドリを開始する3人

七瀬 「嘘じゃないんです、信じてください。普段はもうちょっとできるんです。」

灰色狼「まぁ、電車の中じゃやりづらいよね。」

またもや足を引っ張ていた。

そして、横瀬に到着し武甲温泉を目指す一行。

七瀬 「サム、悪い少しお金貸してほしい。今日中に返すから。」

ステイサム「まじか、なんで?」

七瀬 「武甲温泉で飯食う分だけない。カードはあるから下せるけど。」

ステイサム「途中にセブンあったからそこで下ろせばいい。」

七瀬 「あったか?セブンなんて?」

灰色狼「確かあったよー」

七瀬 「本当に?」

ステイサム「本当だ、俺たちが何回武甲温泉に来てると思ってる」

結果 セブンはありませんでした。

七瀬 「ないじゃん!!1.4km先じゃん!」

仕方ないのでセブンまで歩く一行、しかし

七瀬 「・・・・あそこの銀行のATM下せるんじゃね?」

見つけたのは農協のATM

七瀬 「寄ってみるわ。」

賭けに出た七瀬、その結末とは?

七瀬 「下ろせた!!」

灰色狼 「私も不安だから下ろしておこう。」

こうして、改めて武甲温泉を目指す3人。

ステイサム「なんか落ち着くなー」

七瀬 「通いなれた道だー」

内心、今日このまま泊まるといってもなんも違和感もない足取り。

そしてたどり着いた武甲温泉

ステイサム「まずは風呂だな。」

浴場に向かい、各々体を洗うなどして、露天風呂にて偶然集合。

ステイサム「あーこのまま、寝そう。」

七瀬 「わかる、意外と体力使ってたんだなぁカヤック。」

灰色狼「お尻とか普段使わないからね。」

ステイサム「正直、もう動きたくない。」

七瀬 「わかる。」

ステイサム「なんなら、ここに泊まりたい。」

七瀬 「すげーわかるけど、ダメだ。」

疲れて動きたくない二人。

ステイサム「いっそ、聞いてこようかな。」

七瀬 「本気か??」

ステイサム「泊まれるなら泊まる。七瀬と灰色はどうする?」

七瀬 「あー、悩みどころだけどもし空いてるなら泊まろうかな狼は?」

灰色狼「俺は明日仕事なんだ・・・・・」

七瀬 「ですよねー、狼って何時が終電だっけ?」

灰色狼「実は結構早いんだよ。」

七瀬 「まじか、じゃあそろそろ上がるか。」

そうして、浴場を後にする3人

七瀬 「体重16k増えた・・・・・」

ステイサム「そのかばん持ってるからじゃん」

七瀬 「ばれたか、どんだけ水吸ってんだあのジャージ」

そして、大食堂にてポテトやらもつ煮を肴に宴会をし、ステイサムはまだ部屋が空いてるか聞きにフロントへ向かった、そして

ステイサム「空き部屋無いって。」

七瀬 「ですよねー」

終電の時間も近くなり、武甲温泉を後にする3人。そして無事に横瀬に到着。

七瀬 「何とか間に合った?」

ステイサム「まぁこの後も1本あるけどな」

七瀬 「ぎりぎりはよくない」

そして、一人秩父鉄道方面の灰色狼に別れを告げホームに戻ろうとして瞬間。

七瀬 「!!ステイサム!!まだ間に合う!!今の電車乗るぞ!!」

ステイサム「ん?わかった!」

なかば、ほぼ駆け込みで乗り込む二人。

灰色狼「なんで来たのさ?」

七瀬 「この電車隣の秩父で終点だから、折り返して横瀬に来るのもこの電車と予想した。外で待つよりはいいかなって」

灰色狼「そういうことか」

わずか時間にすれば数分だが、また話に花が咲いたりもした。

その後、秩父にて各々帰路に着き、我々の夏のサイコロの旅、秩父旅行は幕を下ろしたのだった。

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次回はどのような旅になるのだろうか。